サラリーマンの節税方法
サラリーマンは、給与収入なので節税がかなり難しいですが、副業で節税する方法があります。
事業所得がある人が、事業所得に赤字があれば、その赤字を給与所得から差し引くことができるのです。
この節税のキモは、副業を「事業所得」として申告することにあります。
トランクルーム経営は、立ち上がると安定した収入が入るので黒字になりますが、一般的な中小企業の経営者が
やっているようなプライベートに近い家計の支出を計上することで経費を積み上げ、実質は事業は損をしていないのだが、申告上は損が出ていることにするのです。
たとえば、自分の借りているマンションで仕事をしていれば、自宅の一部を仕事場として使用しているので、
家賃の一部や水道光熱費を経費で計上するなどです。
パソコン代、インターネット料金、書籍、接待交際費なども計上できます。詳しくは、専門家にお聞きください。
参考:「税金を払わずに生きていく逃税術」元国税調査官 大村大次郎 悟空出版
コンテナなどを売却した時の税金について
総合課税の対象となる譲渡所得なります。
保有期間が5年以内は短期。5年以上で長期になり、短期の場合は、全額。長期の場合は、2分の1が総合課税の対象になります。
譲渡所得の金額=譲渡価額ー(取得費+譲渡費用)-50万円
長期の場合、上記譲渡所得の2分の1
減価償却の利用
新品パーティーションの法定耐用年数は15年。
新品コンテナの法定耐用年数は、6m超のものが7年、6m以下のものが3年。
中古コンテナは、耐用年数を超えているものの耐用年数は2年以内(法定耐用年数×20%)。短期での減価償却が可能。
具体例1
6mの新品コンテナを1000万円で購入。
消費税は、考慮せず。定率法を選択。
年間賃料100万円、定率法、賃貸期間7年後に700万円で売却する。
所得税率40%
賃貸収入 | 減価償却費 | 所得 | 税額 | 税率 | |
1年目 | 100 | 286 | -186 | -74.4 | 40% |
2年目 | 100 | 204 | -104 | -41.6 | 40% |
3年目 | 100 | 145 | -45 | -18 | 40% |
4年目 | 100 | 104 | -4 | -1.6 | 40% |
5年目 | 100 | 87 | 13 | 5.2 | 40% |
6年目 | 100 | 87 | 13 | 5.2 | 40% |
7年目 | 100 | 87 | 13 | 5.2 | 40% |
8年目 | 譲渡価額 | 帳簿価額 | |||
700 | 1 | 324.5 | 129.8 | 40% | |
合計 | 1400 | 9.8 |
※1~4年目までが節税期間
1000万円の投資で、8年間で1400万円の賃料と譲渡価額が入り、税金9.8万円支払う。
1400万円ー1000万円-9.8万円=390万円の純利益
年利 5.6% (=390/7/1000)
賃貸収入 | 減価償却費 | 所得 | 税額 | 税率 | |
1年目 | 100 | 286 | -186 | -74.4 | 40% |
2年目 | 100 | 204 | -104 | -41.6 | 40% |
3年目 | 100 | 145 | -45 | -18 | 40% |
4年目 | 100 | 104 | -4 | -0.4 | 10% |
5年目 | 100 | 87 | 13 | 1.3 | 10% |
6年目 | 100 | 87 | 13 | 1.3 | 10% |
7年目 | 100 | 87 | 13 | 1.3 | 10% |
8年目 | 譲渡価額 | 帳簿価額 | |||
700 | 1 | 324.5 | 64.9 | 20% | |
合計 | 1400 | -65.6 |
※1~4年目までが節税期間
1000万円の投資で、8年間で1400万円の賃料と譲渡価額が入り、65.6万円の節税。
1400万円ー1000万円+65.6万円=465.6万円の純利益
年利 6.7% (=465/7/1000)
具体例2
8年目の中古コンテナを1000万円で購入。
消費税は、考慮せず。
年間賃料100万円、定率法、賃貸期間7年後に700万円で売却する。
所得税率40%
賃貸収入 | 減価償却費 | 所得 | 税額 | 税率 | |
1年目 | 100 | 1000 | -900 | -360 | 40% |
2年目 | 100 | 0 | 100 | 40 | 40% |
3年目 | 100 | 0 | 100 | 40 | 40% |
4年目 | 100 | 0 | 100 | 40 | 40% |
5年目 | 100 | 0 | 100 | 40 | 40% |
6年目 | 100 | 0 | 100 | 40 | 40% |
7年目 | 100 | 0 | 100 | 40 | 40% |
8年目 | 譲渡価額 | 帳簿価額 | |||
700 | 0 | 324.5 | 130 | 40% | |
合計 | 1400 | 10 |
※1~4年目まで節税期間
1000万円の投資で、8年間で1400万円の賃料と譲渡価額が入り、税金10万円支払う。
1400万円ー1000万円ー10万円=390万円の純利益
年利 5.6% (=390/7/1000)
※この試算は、節税イメージを理解して頂くもので細かい諸経費、税金等は除外しております。詳しくは、専門家にお聞きください。
結論
コンテナ投資は、大きな節税にはならない。
ただし、投資時期を自分の所得にあわせることにより、納税コントロールができる。
副業として、生活支出に近いものを経費計上できるので、節税効果が期待できる。
短期で節税をしたい人は、中古コンテナがよい。